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かすに、月のころは寐起きて见いだすもいをか。闇もまたをか。有明はたいもろかなり。
いつややかなる板の端近う、あざやかなる迭一枚かりめにうち敷きて、三尺の儿帐、奥のかたに押やりたるぞあぢきなき。端にこ立つべけれ、奥のうろめたからよ。
人は出でにけるなるべ。薄色のうらい浓くて、うへは少かへりたるならずは、浓き綾のつややかなるが、いたくはなえぬを、からこめてひき著てぞねためる。香染のひへ、红のこまやかなるすずの袴の、腰い长く衣の下よりひかれたるも、まだ解けながらなめり。傍のかたに发のうちたたなはりてゆららかなるほど、长き推はかられたるに、又いづこよりにかあら、朝ぼらけのいみじう雾满ちたるに、二蓝の指贯、あるかなきかの香染の狩衣、白きすず、红のいつややかなるうちぎぬの、雾にいたくめりたるをぬぎ垂れて、鬢の少くだみたれば、乌帽子の押入れられたるけきもどけなく见ゆ。
朝顏の露落ちぬさきに文书かて、道のほども心もなく、の下草など口ずさびて、わがかたへ行くに、格子のあがりたれば、御帘のばをいささかあげて见るに、起きていぬら人もをか。露をあはれ思にや、ば见たれば、枕がみのかたに、朴に紫の纸はりたる扇、ひろごりながらあり。檀纸の迭纸のほやかなるが、花か红か、少にほひうつりたるも儿帐のもに散りぼひたる。
人のけはひあれば、衣の中より见るに、うち笑みて长押にかかりゐたれば、はぢなどする人にはあらねど、うちくべき心ばへにもあらぬに、ねたうも见えぬるかな思。こよなき名残の御あさいかなて、帘の中に半ばかり入りたれば、露よりさきなる人のもどかさにいら。をかき事りたてて书くべきにあらねど、かく言ひかはすけきどもにくからず。
枕がみなる扇を、我もちたるてよびてかき寄するが、あまり近う寄りくるにや心きめきせられて、今少引き入らるる。取りて见などて、疎くぼたる事などうちかすめ恨みなどするに、あかうなりて、人の声、日もさ出でぬべ。雾の绝间见えぬほどに急ぎつる文も、たゆみぬるこうろめたけれ。
でぬる人も、いつの程にか见えて、萩の露ながらあるにつけてあれど、えさ出でず。香のかのいみじうめたる匂いをか。あまりはたなき程になれば、立ち出でて、わがきつる处もかくや思ひやらるるもをかかりぬべ。”
月是故
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